さ今回は、神奈川県茅ヶ崎市で、オーニングを張替えてきました。
こちらは、張り替え前のオーニングです。10年以上お使いのキャンバスでした。
この状態のままで使い続け、キャンバスが破談してしまうと、大変危険な状態になるところでしたた。
確かに、物を大事にすることは良いことなのですが、ここまでお使いになると、強風などで一瞬でキャンバスが切れてしまうことがあり得ます。
今回、ご連絡頂いてギリギリセーフと云ったところでした。
今、お使いのオーニングが、薄くなってしまったり、擦り切れてしまったりしていたら、すぐに張り替えて下さい。
張り替え費用よりも多くの出費に繋がってしまうかもしれません。
今回、お客様がお選び頂いたのは、テイジンのニューパスティ・8877FPストライプです。
お客様からは、当初「ちょっと派手かな?」と不安の声もありましたが、そんなことはありません。
「大丈夫ですよ、お似合いですよ。」とお勧めして、作業に取り掛かりました。
実際、取り付けてみると、そんなに派手ではなく、素敵な仕上がりになり、お客様も大変喜んで頂けました。
良かったです。
オーニングのキャンバス生地には、いろいろな色やデザインがありますので、いつもとは違う感じのものを選んでみるのも気分転換にもなって良いかもしれません。
また、長年の経験から、色やデザインのご提案もしておりますので、迷われたら、お気軽にご相談下さい。
さて、ここ茅ヶ崎には、私が敬愛する文豪・開高 健のご自宅が有ります。
ここは現在、開高建記念館になっています。
実は、私がここに来たのは2度目です。
初めて来たのは、実に40年前になります。まだ、開高さんがご存命の時です。
当時の私は、大学受験の結果に満足できずにいました。
迷いの中で、この玄関前に立っていました。
今と違い、当時、ご自宅は松林の中にポツリと建っている一軒家でした。
何の目的のなく、ここに来ていました。
当時の私は、高校は卒業しましたが、まだ大学生ではありませんでした。
何とも中途半端な存在でした。
そんな時、ご自宅の前に立っていた私に、「人生一度きり、今を生きよ」と開高さんの声が聞こえたような気がしました。
きっと空耳だったのでしょうが、その言葉が私の背中を押してくれました。
この玄関に立った今、あの40年前のことが頭をよぎりました。
確かに40年前、19歳の私はここにいました。
そして、開高さんの言葉を頂き、今があります。
感謝、感謝です。
ご自宅の前で、手を合わせて感謝をお伝えしてきました。