それはお客様からのお電話でした。
GW直前の夕方、お客様から一本のお電話が入りました。
「オーニングが動かないんですけど、どうすればいいのか」とのお話でした。
そのお客様のお使いのオーニングは、大手メーカーのものでした。正直なところ、常磐テントでは取り扱っていないメーカーのものでした。
さらに、故障した部品の供給が出来ない機種だったので、せっかくのお問い合わせだったのですが、泣く泣くお断りをしました。
ところが、その後、そのお客様から現調(現地調査)を頼まれたのです。
「えっ?お断りしたのになんでだろう?」と思いつつ、常磐テントでは、お客様のオーニングは取り扱いが出来ないことを、再三、ご説明をしました。
それでも、良いから来てくれないかと頼まれました。正直、悪い予感がありました。
早々にお伺いしてみると、その予感が的中しました。
実際にお客様のオーニングを見てみると、キャンバスが巻取りパイクから外れており、アームが飛び出して、大変危険な状態でした。
すぐに、キャンバスを外し、アームを固定しました。非常に危険な状態でした。
なぜ、この様なことが起きてしまったのでしょうか?
考えられる原因は、いくつかあります。
元々、家を購入した時から備え付けになっているホームオーニングは、キャンバスの止め方が簡易的になっているものが多いのです。
また、下巻の生地が少なかったり、よくよくお話を聞くと、お客様の使用方法が間違っていたりしました。
大変危険な状態でしたが、部品の交換は、必要ありませんでした。
ただ、キャンバスの張替えが必要でしたので、以上のことをご説明いたしたところ、キャンバスの張替えのご注文を頂きました。
そこで、キャンバスのご提案をしたところ、お選び頂いたのが、こちら、テイジンのハイグレードキャンバス『シャガールアート』でした。
「シャガールアート」は、色合いが鮮やかで、デザインなどもオシャレなので、大人気のキャンバスです。
こちらは、ご依頼頂いたキャンバス生地を縫製をしているところです。
常磐テントの工場です。
オーニングは、取り付け場所や幅など、様々なので、縫製は全てカスタムメイドとなります。
熟練した職人が、一つずつ、専用の工業用ミシンで縫製をしていきます。
これから、夏本番に向けて、オーニングの出番が多くなりますので、工場も大忙しです。
このように、一つずつ、丁寧に手作業で製作していきますので、夏になってからのご注文だと間に合わない場合もありますので、今年の夏はオーニングを、と考えているのであれば、お早めにお声がけ下さいね。
もちろん、今回のように、お使いのオーニングに少しでも異常があれば、ご自身で判断せず、無理をなさらずに、私たちオーニングのプロにご相談下さい。
お待ちしております。
【今回使用のオーニングデータ】
テイジン・シャガールアート・SA-40(ブルー)